そ。……俺らの未来は無限大に広がってる。
……生きてりゃ、ずっと。
[今の新入生達のような、本当の無限の未来と異なり
もっとずっと現実的で、世界は狭いと知ってしまったかもしれないけれど。
今の一瞬からだって変革を迎えることは、出来るんだ。
彼の微笑に引き寄せられるよう、己もまた頬を緩ませていた。
彼が手を伸ばした理由が、柔らかになった風に舞っていく。
ただ髪に触れられるだけの事に何を緊張していたのだろうと
思わず自分でおかしくなって、小さく笑ってから。
ちるる、渇いた喉を牛乳で潤しつつ
違和感を探るべく、再び水瀬をじっと見つめ]
……そういや今日は、写真撮りに来たんじゃなかったのか。
[そうだ、昨日は彼の胸元で存在感を放っていたカメラが、無い。
……なんて話しているうち予鈴が鳴って、教室まで向かう道すがらで、事情を尋ねたかもしれない**]
(129) 2015/04/18(Sat) 06時頃