[それよりも、男がうんざりした反応を見せたのは、遊戯のルールとやらに目を通してから。
一蓮托生ってか。七日間とな。他にも参加者がいるって?
……あァ、めんどくさい。指図を受けるのもまた、大嫌いだ。
それでも気怠げにポチポチボタンを操作して、最後まで目を通す。
死神より。文末を数秒間見詰めて、またも溜息を落とした。]
……クソッタレ。
[煙草をもう一本取り出して、火を点ける。吸わなきゃやってらンねェ。
それ以上、皮肉を口にするでも、悪態をつくでもなく、咥え煙草の男は重い口を開く。]
……仕方ねェだろ。
[はあ。煙と共にもうひとつ嘆息。]
つーか、なンでカウントダウンは消えたのに、何も起こらねーンだっつーの。
どうせ、すぐ其処だろ。様子見に行くぞ。
[深く考えるだけ無駄だ。というのは、頭で理解したというよりも、これまでの一連の出来事がそうさせるようで。
ああ、でも。歩き出しかけた足を止めて、再度、随分と下方に見える頭を見下ろす。]
(129) 2015/03/07(Sat) 13時半頃