人狼議事

164 天つ星舞え緋を纏い


【人】 門下生 一平太

本当は。
父様たちのこと、殺す心算なんか、無かったんだ。

[暫くして、ぽつぽつと零す。
化け物が現れた事。それらを逃がさない為にと、力を使った事。
結果、彼らを巻き込む形になった、と]

でも、ちっと、思ったんだ。
父様が居なくなったら、兄様が戻ってくっかも、って。
そんなわけ、ねぇのになぁ。……思っちまった、んだ。

[きっと、普段なら巻き込むのを恐れて、力を使うことすら躊躇って、結果的に異形に蹂躙される父らをただ見ているだけになっていただろう。
どちらにせよ結末は変わらなかったかもしれないけれど。
犠牲にする方を選んだあの時点で、既に闇に呑まれかけていたのかも知れなかった。
けれどもその引き金となったのは、奥底に沈めていた自分自身の感情で――]

(122) akIka 2014/02/26(Wed) 00時半頃

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