ー食堂ー
[聖歌を2節ほど口遊んだあたりで食堂の扉の前へと辿り着いた。医者>>105に続き、するりと扉を潜ると辺りを見渡す。…珍しく人が多い。程なくして先程の少年>>107を見つけると、ぶんぶんと手を振って見せた。]
おーいっ!
恥ずかしがり屋さんの、ええと……。
[そういえば、名前を聞いていなかった。よく見るとイヤホンで耳が塞がっているし、此方の存在に気づいているかも分からない。どうしたものか、と首を捻っていると多量のお菓子が入った紙袋を抱えた医者に話しかけられる。]
オムライス!
デミグラスソースじゃなくて、ケチャップがかかってるやつ。
[迷いもせずに即答する。それと葡萄酒、といつもの癖で言いそうになるが寸前で飲み込み、誤魔化すようにえへへと笑う。
また隠し事が暴露て怒られないように席を取って来るねと続け、お菓子の紙袋を受け取るとその場を離れた。食堂中央にある大きめのテーブルにお菓子の紙袋を置くと、椅子にちょこんと座り再び聖歌を口遊んだ。]
(112) 2014/06/21(Sat) 19時半頃