[要領を得ないごり押しの回答>>104には、複雑そうな表情でとりあえずは頷く。
彼が好きだという"本"も、"歌"も。それそのものではなく、何か別のものを指しているのかもしれない。そんなことを考えながら、続けられた何とも言えない調子の鼻歌に、思わず口元を綻ばせた。]
何の歌なんでしょうかね、それは。
[上手いですね、だとか、そんなお世辞はさすがに言えずに、曖昧な相槌になったけれど。]
……それは、ありがとうございます、?
[手早く皿を交換されて、さらに口をつけたカップまで取り上げられたのは予想外で、押し付けられた手付かずの珈琲をしばらく眺める。
彼がそれで納得したのなら良いのだけれど。]
(…それなりに心を許して貰えたと思っても良いのだろうか)
[食器の交換とともに掛けられた言葉を反復しながら、僅かな達成感を覚えて。
テーブルに備え付けられたシュガーポットを示して、砂糖はいりませんか、なんて当たり障りない言葉を掛けた。]
(111) 2014/06/21(Sat) 19時半頃