―やがて、ヴェラも立ち上がる― ……何もない状況からは、随分と前進したな。[それから、何かやりとりはあったか。 服も乾ききったころ、ヴェラもすくりと立ち上がった] 群れの内側に相手がいると知らんままでは、不覚を取られる可能性もあったが。 冷静に考えれば、知ってさえいれば、やるべきことは普段とそう変わらん。[2本の足で立ち、人間らしい伸びを大きく1つ] 要は、『魔物を見つけたら食えばいい』。それだけだ。 私たちも魔法使いとはいえ、人間だからな。 『謎の魔物』とやらも、そのうち衝動に駆られて、食いついてきてくれるだろう。[「返り討ちにしてやればいいだけのことだ」と、抵抗もなく、口にする。 ヴェラの立場から見てみれば、『食いついて』くるのはこの場にいる誰か、なのかもしれないのに]
(111) 2013/06/14(Fri) 20時半頃
sol・la
ななころび
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