― 異帝界:BDB帝國宮殿ヴィルセレナ ―
[さて、幾人の侵入者が闊歩する彼の宮殿は、ヴィルセレナ宮殿と呼ばれるのをご存知だろうか?
帝國で最も高貴な色は、黒、金、そして銀。
中でも黒と金を基調とした宮殿は全体的に昏いコントラストに覆われた高貴で落ち着きある、星夜-セレナ-の名に相応しき荘厳にして、異界に迷い込んだのかと、登城せし来訪者を思わせる、幽玄なる雰囲気を漂わせる、偉大なる宮殿なのだ。
まさに帝王の居城、世界統一を可とする時代の覇王
異帝ヨーランダ=アンギュロス=ブラッド・ダーク・バビロンスにふさわしい!!!
宮殿の外に出れば、広大な城下、幾門も立ち並ぶ、インペリアルゲートが拝めるのだが、今回は時空事情により眺められないのが実に惜しむべき点だろう…。それほどに広大な帝国なのだ。
そんな中、帝國騎士(皇帝直属、神門騎士団でなく、帝國の正規騎士団長だ)ベネットは侵入者の監視任務ではなく。
随分と"力ある"者達を察知し、宮殿を守る守護結界を巡らせていた。
妖精文字が宮殿で躍り、幾ら暴れても、宮殿には傷ひとつつくまい。
早速どこぞで銀の閃光走る気配に、ベネットはふぅ、とため息をついていたのだった**]
(102) 2014/06/09(Mon) 18時頃