人狼議事

151 雪に沈む村


【人】 伝道師 チャールズ

そうですね、……もう、五年。

[さくり。さくり。新雪を踏む足音を鳴らしてアリスが傍に歩み寄る。此方を見上げるその背は、いつの間にこんなに大きくなったのだろう。
子供の成長は何と早いのか。時を忘れかけたチャールズは、いつもそれに驚かされる。
そして何よりも、彼女の母が幼かった頃に、アリスよく似ていた。
重なる面影に、自然口元は綻んで。
濡れるのも厭わず雪の上に膝を着く。視線を近くして、すっかり冷えて赤くなった、少女の小さな手を取った。両手で温めるように包み込んで、その手に額を寄せて目を伏せた。

(──大丈夫。君のかたちも魂も、間違い無く引き継がれていますよ。この世界に。)

(だからどうか安心して。ちゃんと、ひとつ残らず、覚えていますから。君の事も、君の大切なこの娘の事も。)

遠く、忘れ去られた古い国の言葉で、神ではなく故人への祈りを口にした。
彼女の手が体温を取り戻すまで、と。チャールズは、目の前のアリスの手を握ったまま、話し掛ける。]

君のお母様に、ちょうど君と同じくらいの年頃でしたでしょうか、…こうやって温めて貰った事があります…今みたいな、雪の日に。

(91) 2013/11/21(Thu) 02時頃

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