[虹が目覚めるためには666の法を順に解く必要がある。
その666の順は全てが一定ではなく、必要に際して規模も手順も難易度も、全てが目まぐるしく変わってゆく。
『拒絶の法』とも呼ばれるこの法が、どうして拒絶と呼ばれるに至ったかというと、それはやはり、”プルウィウス・アルクス《虹》”が目覚めるから。彼女への道が開くから。
――”平穏の極”。それはある意味での、”変化の拒絶”…。
本来ならば”平和の象徴”として目覚めさせるべきはずの虹なのに、悲しいかな過去あまりにも、拒絶を望む人たちが多すぎたのだ。
七色の聖譚《オラトリウム・イリオイデス》を操る彼女《プリーストリィ》は、このこと《平和と拒絶は表裏一体》について知っているだろうか。
そして――今回の理は、法を既に解き始めている。
積み重ねられた切欠《説かれた法》は、現在614個。]
(87) 2011/06/06(Mon) 18時半頃