人狼議事

223 豊葦原の花祭


【人】 座敷守 亀吉

[近くで見ようと、そのお心のままに。
先よりもっと、手の届きそうな場所で漂う花弁達を、
連なり重なり流れる桜の海の中、
私自身もその一部となったような想いで見遣ります。

空に咲いては、散りて土となり泥へと果てる姿。
常は陸の桜ばかりを見上げて想いを馳せていて。
水に浮かべば、こうも美しく世の果てへと流れ行くのかと。
嗚呼そういえば、鈍間と称される亀とて、
己の生まれた水中では四つの手足で自由そのものでしょう。

近くの提灯が仄かに照らす色は影を携えながらも
淡く、鮮やかで、 美しく。]

 ――…  散ればこそ
 いとど桜は めでたけれ ……

[眺める双眸は、花筏を、見ていたでしょうか。
気付かぬ内に腕の中、すこうし、身を乗り出したような、]

(84) 2015/04/19(Sun) 15時頃

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