[千昭が雪を踏みしめて、この雪じゃ動かしにくそうだって言うからぼくも何度か足元の雪を踏んでみる。]
うーん、さっきのくせんせも転んでたしねー。
あ、取りに行ってくれるの?
ありがとー!
[お礼をいって、千昭を見送ろうとしたら、途中で足を止めて引き返してきたんだ。
どうしたんだろう、忘れ物かな?
そう思っていたら、ぽんと両肩に手を置かれて、きょとんと千昭を見つめた。]
あはは、千昭は心配性だなー。
[体育祭本番では61(0..100)x1度ほど転んだり、ラインをひくための石灰の粉がなぜか注ぎ込み口から逆噴射してきてして全身真っ白になったり、パン食い競争のアンパンにぼくのだけあんこが入ってなかったりしたっけ。
そんなぼくの姿を誰より間近で見てきたからか、心配性な部分があるけど、そんな千昭にぼくは素直に嬉しくなるんだ。だから、うんって勢いよく頷いた。]
(79) 2014/02/11(Tue) 21時半頃