貴方が留守でも、此処で待つことにしたから、…なんて。
こんなくさい台詞じゃあ笑われちゃうかな。
[学生は瞼を伏せました。未だ早い言入れる言葉を幾つか言葉にしては、あれもダメこれもダメと首を振り、黒髪を揺らします。
――そうして終にはまだ機は満ちていないのかもしれないと思い至れば、一度大きく地面を踏み付け凛と前を向き。]
…一人暮らし、出来るかなあ…
[手の内にある取手の先、引かれる荷物の量を横目に見ては、苦笑と共に不安を洩らしました。掃除、サボらないと良いけど、なんて、不慣れな家事に眉を寄せて――そうしてひとつ、携帯を出して画面に触れました。
電話帳を開き速かに誰かの項目を開いのなら、先に示された番号に触れ、彼を呼び出し。
――幾つかのコールの後に彼の声が聞こえたのなら、学生は思うままに胸中の念を紡ぎ始めることでしょう。]
(78) grampus2 2014/10/12(Sun) 15時半頃