[>>64ミナカタからのさみしい、の説明を聞く。理屈ではないらしい。
喋りたくても喋れない。これは、別に。相手を想えば温かくなる気がする。
顔を見たくても見れない。これも喋るのと同じに思える。
ただ、最後に聞いた抱きしめて欲しいのに、という言葉に、一瞬、動きが止まる。視線が床へと落ちるのを誤魔化すように、左腕でマユミにぐりぐりされた部分を覆った。だからミナカタが窓の外に視線を向けて、思い描いた人物のことは気付けなかった]
あー…うん、先生、さみしいの説明、あんがと
ちょっと分かった気がする
[マドカがどれだけさみしかったか。自分がどれだけ残酷だったか]
先生、抱きしめて欲しいのに、してもらえない、ってさー
…あ、何か巧く言えそうにないから、やっぱいい
[一番欲しいものをあげられないのに、それでも未だに大事で抱きしめたいと思うのは、どれだけの罪になるんですか。
そんなこと問える筈もない]
(75) 2013/12/19(Thu) 00時頃