[肩を叩けば>>68漸く気付いてもらえた様子で、此方を振り向く様には少しの安堵を。本当は、触れずに気付いてもらえるのが一番だったのだけれど。背に腹は変えられない]
ええ、お久しぶりです。
嗚呼……、スティーブンです。どうぞよろしく。
[名刺は確かに受け取ってもらえていたが、どうやら名前の方は覚えてくれていなかったらしい。
渡した名刺は、名前と住所とを日の本言葉で書いたものだったから、ほんの少し不満等を覚えつつ。まあ、此方も人の名を覚えるのは苦手だから、責める事はせずに]
縁も何も、僕は貴方を捜していたんですよ。
ちょっと御伺いしたい事がありまして。
[……亀吉、亀吉。幾度か口の中でだけ彼の名をなぞりながら、返すのはそんな言葉。
薬師に男色の気があると思っている彼に、捜していたなんて言って、どんな反応が返ってきたかは分からなかったけれど]
(72) 2015/01/22(Thu) 23時半頃