残念ながら、そういう事になる。
……「同じような物」になりたいというなら、話は別だがね。
[尻餅をついたホリーを見下ろしながら、ぽつりと返し]
……そう、死んでしまった。
志半ばで、可哀想な事だ。適応者でもなかったというのに。
……新しいお父様、か。……クク。
その人が早く見付かる事を祈ろう。
早く……君が死ぬような事がない内に。
[久し振りに漏れた笑い声は、やはり普段とは些か違う物だったか。そこまで口にし終えると、ホリーの視線の先、ヨーランダの体に手を伸ばした。手を取り、引き上げるように体を起こす。血に混じり、その他の体液や肉片や、何だとは一見して判断出来ないような細かい欠片が、床に落ちていった。
腕を肩にかけ、背負うようにして]
……私は、ヨーランダを部屋に運ばなければ。
[呟く。そのまま、踵を返そうとし]
(69) 2010/11/02(Tue) 00時半頃