[誘い文句にきらりと光る目>>49が見えた気がしたから、ならばと先へ歩き出し、出そうとして――、ぎし。
突如として動きを止めて立ち竦む。
機械仕掛けの人形のように急な動きをするのは、この青年には対して珍しくもないことだった。そして、]
アンタの顔ならミイラちゃんで妥当だろ。
年よりずぅっと幼ェ顔してら。
[数秒して、肩越しに手をひらひらと振る。
歩幅を大きく通り過ぎれば、軽い言葉>>48には同じく軽い言葉で返すことにしたよう。
確か。そう。この兄サンはシーシャよりも年上だったハズだから。きっと。もしかしたら。]
俺は嫌いじゃねェよ。
少なくとも、包帯だらけよりは好感が持てるね。
[かくんと後ろへ首を折って笑ってみせる。
直ぐに元に戻すのは、こうして話していたら柱にぶつかったコトがあるから。…あれは嫌な事件だった。]
(69) 2015/06/02(Tue) 23時半頃