[辺りを見回していたら、窓の外、今は視界を遮る吹雪は止んでいたから、オスカー先輩とフェルゼ先輩の姿が見えた。
間もなく、オスカー先輩は一人で別の方向へ行くのが見えて。>>37]
[その頃には、廊下の声の主がグスタフ先輩だと判明していただろうか。
先輩はとても頼りになるお兄ちゃんな先輩(口調はお姉ちゃんだが)なので、ジャーディンは先輩と一緒に居れば大丈夫かなとも思う。だから。]
……私、オスカー先輩のところ、行ってきますね。
何かあったら、これ。
[ジャーディンに手渡した紙は、「オーレリア召喚チケット」。
グスタフ先輩の方が、ジャーディン自身の方が、私より余程頼りになると分かっているけれど。
何かあったら呼んで欲しい、という気持ちで。]
[グスタフ先輩にもぺこりとお辞儀をすると、オスカー先輩の姿が見えたと思う方へ、駆け出した。]
(62) 2020/12/30(Wed) 15時頃