確かに、いざという時は私だけでは対応し切れないだろうが……呆気なく死んでしまう、それでは、面白くないな。
折角此処まで生き延びてきたのだから……
どうせなら悉くと生き残って欲しいものだ。
……そう。もし君が適応者ででもあったのなら、面白いのだが、
[ヨーランダに観察するような視線と囁くような声を向けて言う。疑念というよりは、何処か期待にも似た、愉しそうな色が浮かんだ言葉だった。壁際に離れていったヨーランダに、最後まで聞こえたかどうかは知れなかったが]
……ふむ。では、そうだな……
ひとまず、アンノウン、とでも呼ばせて貰おうか。
他に良い名が思い付いたらそれにしよう。
[青年からの返事に、そう言って頷き]
……クク。
……まあ、短い間になりそうだが……宜しく頼もう。
[目を逸らす仕草には笑い声を零し、そう挨拶を告げた。返答がなくとも構わないといった様子で]
(54) 2010/10/27(Wed) 02時頃