[こんな時のために名前を呼ばすに取っておいた。――なんてことは勿論ありません。
けれど、今このときは使わせていただくことを選びました。]
はい。泣いて叫んで嫌がって、無理やり奪われたわけではありません。
自ずから歩み寄り、与えることを選んだんです。
[疑問符がひとつふたつ、たくさん見えた気がします>>45
彼の中で反響する訴えに触れることはできません>>46
あくまで彼が、見せても良いと、聞かせても良いと思った言葉を受け取ることしか。
私にはできません。]
ラルフ君、人はね。人が思うほど、自分が思うほど単純ではないんです。
そう見えたとしても。
どうして自分がそういう行動を取ってしまったのか
なぜ言葉を投げたのか、理屈では無いときもあるんです。
[泣きそうな笑顔を向けられたなら、鞄の中からハンカチを。
冗談のたぐいは得意ではないので、これも本音です。]
(52) はたけ 2016/10/14(Fri) 12時半頃