[彼女の言葉を耳にして、再び考えるような仕草で、人差し指を口元に]
酷いわよね。あなたに慈悲を与えた熾天使《セラフ》は、あなたの偉大さを何も知らないくせにね。
[クスクスと笑いながら、彼女にそっと抱きついて]
三万年前は熾天使《セラフ》やら超上位種やらが束になっても、傷一つつけられなかった、破壊の女帝神に向かって、バカばっかりなんだから。
[クスクスと笑いながら、静かに彼女を見詰めて。]
あの時は、私達がギリギリ勝てたけどね。
仲間も半分以上死んじゃったし…。
でも…世界の意思と望みを叶える事で、力の制限がかかっていない私とあなた。
[それまでにこやかに微笑んでた彼女の瞳が、すっと細くなる。]
どちらが強いか、試してみたくはない?
あの時はあなた一人で、私達全員と戦ってたもの。
その中心にいた私達の事、憎んですらいないのかしら?
(51) 2011/06/13(Mon) 23時頃