[兄が言う通り>>47、どっちなんだろう。
抵抗しきる気もないのに、拒絶めいた事もしたくなる。
複雑に絡み切った心情なんて到底理解できなくて、
相手からすれば余計にそう感じるのだろうけど。
それを責めるような言葉達が、連なって耳に届く。
ずきずきと心臓が痛むのに、表情を歪める気力すら何処かへ行った。]
……俺が悪いの?
[漸く声を絞り出したけど、結局思考を放棄して相手に答えを求めた。
そうならそうで、もういい。認めてしまいたい。もう疲れた。
一度離れた筈の唇がもう一度寄せられて>>48、今度は口許に触れる。
――ああ、やっぱり気持ちが悪い。
相手を受け入れる気なんてない。自分が受け入れて欲しいが為だけに。
その行為を許諾するように、両腕を持ち上げて相手の後ろ髪を緩く掴んで身を寄せた。
包帯で固定された指は動かしづらいけど、そもそも動かそうとすると容赦ない痛みが襲ってくるけど、そんなことはどうでもいい。]
(50) 2014/07/05(Sat) 00時頃