人狼議事

191 忘却の箱


【人】 始末屋 ズリエル

 ……!?

[窓際の花弁を詰めたガラス容器達を指し示そうと、すいと上がった腕。ひっぱられ、つっぱる白衣。そして顔を出す左袖の紫は…

花束では無く、紛れも無く「花に覆われた手」。

白衣の好奇心は、見つけた己の『身体から切り離された質量』に歓喜の声を上げ。声高らかに。呟きすらも詩編の様に。むしろ手を包む花々すらしゃんとし始めた様に見える。
しかし、彼の問いも、感嘆も、全く意識に入って来ない。『あれ』は…吸うどころか、更に、包み込んでしまう、ものなのか。揺れる紫、瞬きも『忘れた』かの様に瞳に焼き付けていると。その紫の一つが、すぐ鼻先に差し出され。ぱちくり。下瞼と上瞼が再会を遂げる]

 せ…セシ、ル、ヒポ…? あ、俺、いや俺じゃ、いけな…
 僕は、あのう…何でしたっけ…そうだ!

[謝罪と共に告げられる、ノック無き来訪者のフルネーム。急に、今更に慌てた様に。傍の付箋の群れをに目を滑らせ、
大きめの付箋に、赤く太いペンでしっかりと書かれた文字に触れ。]

 ズリエル、です。ファミリーネームは、知らないけど、
 …恐らくはっ…ズリエル、なんです!

[読み上げて、胸を広げた手で軽く叩いた]

(48) 2014/09/06(Sat) 00時半頃

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