初めまして!! 僕は柊 槍真《ヒイラギ ソウマ》。極普通の高校生二年だよ。
[燦ッ――、と雲間の陽射しが後光の様に彼に眩しい光を落とす
例え誰であろうと、初対面に対しては、第三者が聴いても解る様なハッキリとした挨拶をするのが槍真の信条の一つだ。
だが言葉面と裏腹に、『初めまして』と強調した言葉は、初対面相手に『ソーマちゃん』だの『見つけたよ』だのと抜かした無礼者へのやんわりと気遣いを籠めた注意。
なのだが――・・・]
『はァ?『ハジメマチテー!』なんてナニいっちゃってんのソーマちゃん』
『『ゴクフツーノコーコーセー』って!?ちょっとソーマちゃん語の辞書お前もってね?』
――・・・馬鹿だ。
[一般人なら誰でも解る様な気遣いが理解出来ない愚か者か、と槍真はそっと嘆息した。
――こう言う原始人が世界の病を悪化させて行くんだ]
(46) 2011/06/02(Thu) 22時頃