[その後雷司と何か言葉を交わしただろうか。どちらにせよ、彼に皆が1階談話室に集まっていると聞いてから辿り着くまでに、それほど時間はかからなかっただろう。
部屋に近づけばメオの声>>45が聞こえた。
すうっと一息吸い込み、部屋に入ると同時に]
そのご質問には、村長の娘にして代理である私、夕顔がご説明致しましょう。
[彼女の顔からはどんな感情が読み取れるだろう。極力感情を殺しているつもりだから、繋がりの薄かった者には無表情に見えるだろうか]
我が村には数百年の昔より、「人を喰らう狼の如き存在」が現れるとされています。
夜毎、屈強な男も可憐な乙女も抵抗する術なく殺され、食べられる。
そんな、悪夢のような言い伝え。
[言葉を切り反応を待つ。この話を知らない者もいるだろうから、一息に話してしまえば混乱させてしまったかもしれない。
皆の顔を見渡すようにして、反論や質問があるようならそれに応えただろう]
(46) 2014/05/31(Sat) 11時頃