――っ、あ、あっ、ご、ごめんね!
レイちゃん、いってきます。
[>>43親友の声でハッと我に返る。
頬を真っ赤に染めて、わたわたとしながらトレイルの元を離れる。
談話室を出る間際、くるりと振り返り手を振れば返してくれただろうか。
移動の間は会話もなく、少し恐怖さえ覚えた。
何の話だろう、どんなことを言われるのだろう。もしかして、このまま喰べられてしまうのでは――?
押し込まれるように部屋に入れられ、さらにその不安を煽ったのだけれど其れは抱きつかれることできれいさっぱり消えていく。
……やっぱり、無理してたんじゃんか。]
…夕ちゃん……
なんで、だろね。 こんなこと、したくないよね。
お願い夕ちゃん、無理しないで…?
[彼女の体温を確かめるように抱きしめ返し、背中をゆっくりと摩る。こんな自分でも支えになれるなら、喜んで――]
(45) 2014/06/02(Mon) 13時半頃