人狼議事

238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜


【人】 地下軌道 エフ

[大空を舞う不死鳥>>19を、静かに見上げていた。
その眩しさに目を細めても網膜に焼きつく炎は輝いて、
そうして青の大空に浮かぶ赤は次第に小さくなり、あんなに光を放っていたと言うのに、呆気なく燃え尽きた。

途端、黒の男は崩れ落ち膝をつく。
崩れた聖堂の、ステンドグラスの破片散らばる床の中で、男はまだ天を見ている。
崩れ落ちたのは、負った怪我の重さから?違う。
遅れて来た幸々戸の式の反動?違う。
大きすぎる力に耐えきれなくなった?違う。
そのどれもが当てはまる。けれど、全てが違う!

燃え尽きた瞬間ふつり途切れてしまった彼の存在を
あれほど強く流れていた彼≪一ノ白≫を感じないからだ。

互いの羽が無くなってしまっても、一ノ白がアンジェ・ロイスと名を変えてからも、それでもずっと感じていた細い繋がりはこの数時間で存在を強めて。
しかし、それも今はもう無い。
天の扉は全てを焼いてしまった。彼の存在と共に。]

(42) mzsn 2015/09/22(Tue) 16時半頃

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