白衣を着てたら、ね。……手錠と足枷はトレイルの部屋に投げたままだし。
[>>38冷帯に慣れたのか。寒さが和らいだのか。今は考えないように彼はしていた。
今出来る最善のことを、尽くす。頭も冷えているが、判断能力として適切かはメルヤには自信がなかった。
近くに寄れば、ケイトを冷やすのではないかと懸念をしつつ、残った白衣を先ほどまで潜んでいた空室へと投げ込んだ。]
[問い掛けるような視線には、小さく頭を振る。
周囲の喧騒は止まない。どころか白衣を着たメルヤ達を同僚と思ったのか、指示に従うよう促す者までいた。
怪我をしているので、こちらの方に残ります。適当な相槌だったが気に留められることはなかった。]
[慌ただしさで怪我で誤魔化そうとすれば包帯を解かなければいいだろう。
小声で、隣にいるケイトに話しかける。]
ケイトも似合ってるよ。元が文学少女だし、真面目そうだしね。
[茶目っ気を帯びた言葉を告げ、更に声を潜めた。]
(39) つづ@tuduraori 2015/06/17(Wed) 21時半頃