わあ、すてき!ありがとう、シメオ、ン…!?
───ばかばか!
そっちにいったら助けられなくなっちゃうでしょ!
[優しく手渡された二つの甘味芋≪スゥィート・ポティトゥ≫>>23に喜ぶのも束の間、クシャミの上へと躍り出た青年>>24に焦ったように声を上げる。青い鳥≪bluebird≫の上でじたじたと脚を暴れさせると、次々と現れる植物たちに唇を尖らせて。]
それ≪大地の恵み≫はわたしの十八番なのに…
…それに、あぶないのは嫌よ、わたし。
[空中に生成される弾丸≪死の塊≫>>31の数々には眼も向けず、守護者Θάνατοςをじっとりと見つめる。
青い鳥≪bluebird≫の各箇所がいくつもの弾丸に貫かれ木の葉を散らしてゆくも、それでも小さな少女を狙うには多少大雑把すぎる攻撃だ。数歩の動きでそれを避けるとひとつ、大きく跳ねてみる。
さて、そうすればどうだろうか──大地≪Waltz of the forest≫が地震を起こしたかのように大きく揺れる。
そしてゆるり、少女が手を挙げれば青い鳥≪bluebird≫は羽を広げ、彼の攻撃を真似たような単調な翼刃(模倣の刃)を放った。]
(39) 2016/12/06(Tue) 19時頃