[キャニスターの中身はそこそこ減って居た物の、枯渇寸前と言う訳ではない。
もののついでに自分もビスケットを一枚拝借し、カウンターの内側で何度目かのおやつタイムを満喫。
していたのだが、呼ばれれば意識はそちらへ。
カウンターの客に断りほんの少し席を外せば、ケイ店員からの話>>32を聞いただろう。
目を見開き、瞬きを数度。
それから目を伏せて、]
…そっか。
結構、お歳だったしね。
[通りで最近ぱったり来なくなった訳だ。
幾らこの店が不思議な空間であっても、肉体が無ければ来店は難しい。
彼の面影を残す孫に視線を滑らせ、減った常連の姿を重ねた。
ケイ店員の提案には大賛成で、
じゃあ何をしようか何ができる?と言う行事内容はお任せの姿勢であったものの、言われれば全面的に協力はするつもり。
裏にある酒瓶の種類を思い浮かべて、御所望であればそっちも開放していいだろう。
同業者であるゴドウィンが居る手前、あまりバーテンダーらしくすると副業がバレてしまうのだが。
正確には夜のバーテンが本業で、昼の喫茶店が副業である。]
(35) 2015/08/03(Mon) 17時頃