そろそろ、大丈夫かな?
[キャサリンの呼吸が落ち着くのを見計らって、声をかける。
立ち上がって、校舎を一瞥した。といっても、複雑な作戦を立てたわけじゃない。結局落ち着いたのは、とてもシンプルな結論だった]
正門から、一番遠い教室は、あそこで、一番近い教室は、あそこ。
[校舎の右端から左端を指差して]
さすがに窓は鍵がかかってると思うから、私が一旦中に入って、窓を開けて回るよ。
カーテンのすそ、窓の外に出してくから、そこにキャサリンが、順番に火をつけてってくれる?
[灯油をまいたりとかそういうことはしない。確実に燃えるだろうけど、火の手が回るのが早すぎたら、逃げられなくなる]
一番端まで行ったら、窓から外に出るよ。
そのまま正門から逃げよう。
[そういえば、学校を入ってすぐのところに、自転車みたいなのが転がってた。あれに乗るのもいいかも。
それが、変な人が盗んだバイクの代わりに乗ってきた3輪自転車だなんて、私は知らない]
(31) 2014/01/21(Tue) 13時半頃