[あまいみかんを一房ずつ白い繊維をとりのぞいて、口に放り込む。喉に引っかかるのが苦手なので女々しいと言われようがこの作業は欠かさないタイプ。
ぷちぷち口の中で果汁がはじければ、意外と喉が渇いていた自分に気づき、つぎつぎと口に運び、二つ目のみかんに手を伸ばす。
すると赤い悪魔(絶壁)が白猫つれてやってきた。>>10
かと思えば眠り始めた。>>11]
あ、紅白☆
[なんと赤い悪魔(絶壁)は白猫であったらしい。猫耳やらおっぽやらが赤い衣装の下からチラ見えしてしまっている。
この時期にぴったりのおめでたい色だ、もう年の瀬か、今年もあっという間に終わるんだなあ。
ん?クリスマスって思ってたのっていつのことだっけ?あれ?体内時計はいつ仕事納めしたの?
……まあ、いいか。みかんがおいしいのでどうでも良くなった。
猫はきもちよさそうに寝ているので、つられて眠気を感じそうになるが、男子高校生の本能的には、こう、ふとんが敷き詰められて枕がある空間では、なんというかその、枕を、投げたいなって、血が騒ぐのだった。
ちらりと男性諸君に視線を投げてみるけど、相手は自分より年上で、そもそも枕投げという文化は万世界共通なのだろうか?]
(25) es 2012/12/28(Fri) 00時頃