[書庫にて、改めて。人狼の伝承について探していた。
恐らく、ベネットが調べていたからということもあるだろう。それはさして苦労する事もなく、幾つかの本は見つかった。よく整理されているので、尚更だ。
此処に来て、もう手遅れなのかもしれないけれど。
その中には霊が見えるものの記述や、人の身ながら人狼に心酔するものの。
見分けることが出来る存在は…居たのであれば、多少は変わったのかもしれないけれど。あくまで伝承だからかしら、と呟いて。
『役に立てなくてごめんね』、そう言った彼女だけれど。
真に何も出来ていないのは、私で。
2人の人を、殺したけれど。この胸糞悪い日々は、終わらず。
何処にいくかと知らぬ殺意は、次は何処へ向かうのだろうか。
生きているということは、抗わねばならぬということ。
それはヨーラが、教えてくれた。
だから、考えなければいけない。それが破滅にしか繋がっていないのだとしても。]
(25) 2017/02/21(Tue) 15時頃