― 夜 追儺邸 ―
はい、わたくしも黒ちゃんとご一緒に
食べられてとっっても嬉しいですわ。
[さて、黒臣の沙羅への態度の変化に驚いた人はいたか。とはいえ幼馴染ですから当たり前の事なので、沙羅は何も気になる事はありません。]
積もる話もあるでしょうが
まずは腹ごしらえいたしませんか?
[と、広すぎる居間へと招けば、座敷に長方形の机と座布団が並ぶ。床の間の壁には掛け軸とその下に沙羅がいけた花が飾られている。
机の上には懐石料理が並んでいる。追儺邸の料理人達が沙羅の友人のためにと腕に寄りをかけて作ってくれた品々である。先付け、煮物椀、向付として旬の魚のお造り、伊勢海老の焼き物、箸休めの吸い物、旬野菜の炊き合わせ、炊き込みご飯と赤だしと香の物etc…食後には沙羅がみんなの分の抹茶を立てて主菓子と一緒に食べる事となるだろう。]
(23) 2022/09/11(Sun) 13時半頃