なんでもない。元気か。そうか。ウム……
[>>11 おい? に対しての素早い反応である。大鷲は首を小刻みに左右にふった。そして、ふ…っと少し視線を外して遠い目をする。
猛禽の彼にとって、草屋の主人は、美味しそうに見える肉だ。しかし、幸か不幸か、同時に無邪気で善良でたどたどしい口調は稚いという感想も同時に発生するのである。兄弟のような白竜と同種の形質にもきちんと見えているのもあり、内心の苦悩、そして空腹という敵と葛藤し戦い、そして勝つ───…
その一連の作業を終えてから、ようやく手前の、どうしたの? に答えを返すことができた>>10。]
いやな。今日、待ち人が、ついに来たかと思ったのだ。
暗がりからの気配を感知した我は、すぐさま空中から
炎雷の如き蹴りを喰らわしてやろうとしたのだが──
[待ち人とは「死」のことだ。また、決して飛び立ったのもすぐではなかったのだが、大鷲の中では時間が短縮されている。インティJr、彼は自分の主観で世界を見、そして語る鳥であった。]
(21) 2019/10/08(Tue) 01時半頃