[さてグレッグが主人と話をしている間、言われた通りに静かに……など、している筈もなく。
主人や、他の客らの死角を見つけては、ぴょんと跳び上がって蝙蝠翼を出したりもした。
なに、見つかるようなヘマはしない。
ちなみに、グレッグや、他のモンスター達の視界に入るぶんには、まったく気にしない。
グレッグの用事が済めば、かれこれ3度目のパーティーに向かう。
会場までは黒猫で、着いたところで人に戻る。]
はっ!
そうだおれ、今日は露蝶のお菓子食べそこねてた!
[そんな、とても大事なことに気付いたのは、会場で、露蝶の店の娘を見た時だった。
露蝶がつかまれば、もしお菓子があれば一個くれとねだってみよう。
そしてまた、飲んで、踊って……けれどカウンター内に赤い髪が見えないことに、ちょっとした違和と寂しさを感じたり。
もしミケを見つけたならば、路地裏の戦い再びとばかりに、いきなり後ろから擽ってやろうかと考えたりと。
同じようでちょっと違う、3度目のパーティーを満喫した。*]
(20) 2014/10/26(Sun) 16時半頃