[そこまで考えてから、あれ?って思いました。
だって彼は、あたしを忘れてしまったはずで。あたしを忘れてしまったなら、お花見の約束を覚えているのって、へんじゃないですか?
彼の口からぽろぽろと落ちる名前たち。
そのほとんどが知っている名前でしたが、最後にぽつりと落とされた名前は、あたしの知らないもの。
誰かしらと思いますが、詮索するつもりはありません。
でもその名前をうそぶく彼のその表情は、今までのようにただ無邪気なものには見えません。
そこにかすかな希望を見た気がして、あたしはゆたりとした足取りをはやめました]
────れいれい!
[今のきみは、あたしをおぼえていますか?
あたしは、はじめましてがしたいんじゃないんです。
あたしの知ってるれいくんと、おはなしがしたいんです。
いつだかの約束通りに彼を呼びながら>>2:65、慌てた風にかけ寄るあたしに、彼はどんな反応をしたんでしょうね?]
(17) めのこ 2016/12/20(Tue) 03時半頃