─ 自室 ─
[彼女はやってきた、制服ワンピースにカフスにヨーク襟、そしてエプロン。つまり普段通りのロイエがそこに居た。正直なところさっきの下着姿で現れたり、いつもとは違う、つまりこの館で見かけるのとはまた別の衣装を期待していたので、がっかりしなかったといえば嘘になるがそれはそれで男はまた違うことを考えていた。]
入って。
[変わらぬのであれば変えてしまえばいい。
男自身がそうであったように、彼女もまた眠っている本性ともいうべきものを引き出してやればいいのだと。それもまた一興ではないかとこの時の男は真に邪であった。]
ロイエ、シャツを置いてこっちに。
奉仕するんだ。
[この無礼講の中で、彼女が女中であるのとをやめないのであれば、そう扱ってしまえばいいのだと男は決めた。W言うことを聞くWならそうすればいいと。]
(16) 2022/07/03(Sun) 10時半頃