―幼い父の記憶>>0:226―[まだ幼い子供。父親が心配で、傘を一本、お供に走りだした。雨の夜。月明かりさえもない暗い夜。お迎えに行った側が迎えられる羽目に。迷子になって泣いていた少年にとって、そのひとは救世主だった。短い出会いだが忘れられなかった。のちに、大人になった少年は自らの息子に語る……あれが初恋だったのかもしれない、と。息子はああ、そうっすかと聞き流していた。父が幼い頃出会った人が昔と変わらぬ姿で居るとは息子にも想像できない。][家族が羨ましいと言ったヴェスパタイン。>>0:227もしかして家族がいないのかもと思えど、初対面でそこまで突っ込めた話は出来ず。そうなんですか、と曖昧に頷くことしか出来なかった。*]
(16) 2015/08/03(Mon) 03時頃
sol・la
ななころび
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