―遠い記憶の欠片―
『ねー、僕絶対、栄光《グロリア》様は困ってると思うんだ。だって、動けなくてどこにも行けないとか、つまんなさすぎて僕なら死ねる。栄光《グロリア》様がそうなったのは、人間にもその一因があるんでしょ?だったら責任を取るべきだ!』
『真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》。世界の真理さえも変えてしまう力。ちょっとだけ借りようかなーって。用が済んだらすぐ返すし!うちの教団の最高の秘宝と言ってもいい物で、絶対持ち出し禁止なんだけど。助ける方法があるんなら挑戦しなきゃだめだ!!!』
『困っている人がいるなら助けるのが当たり前でしょ!?』
『だから止めないでね、アー……えっと、焔君』
[1000年前。それが女神の為になるのだ、と信じていた。信じる物の為なら一直線な、猪突猛進な性格。悪く言うなら軽はずみ。本人にとっては「あの頃の僕は若かった」…だが。
もし彼の過去と現在を知る者がいれば、一本気な本質は変わっていないのではないか?という感想を抱くかもしれない*]
(12) 2011/06/10(Fri) 01時頃