仕、置き、……?
[ぼうっとした声で、クアトロの言を繰り返して
下衣を寛げさせる動きに、自ら腰を浮かせ、早く開放を、と無言で強請った。
クアトロ以外。そう、今は、クアトロだけを。
これからも、と、彼が内に抱くとは知らず、見下ろすのは白いバンダナの巻かれた腕。
汚すぞ、と静止することもできないでいれば、そっと指先でその結び目に触れた。]
……っ、そんな、……焦らすな、よ……
あ、っ、 ……あ、 ァ、
[声を跳ね上げ、身動ぐ度に、背の方でじわり、じわりと滲む感覚。
伸ばした指先を見上げる瞳の方へと伸ばせば、普段はバンダナの下にあるその髪に触れた。
堪え性は、元より無い。
熱を放ったのは、その口の中だったか、外だったか、―――それとも寸前に堰き止められたか。
何れにしろその唇が離れたならば、次は自分の番だと言わんばかりに、荒い息の中、姿勢を入れ替えるよう促しただろう。
されるばかりは、性に合わない。*]
(8) 2014/12/24(Wed) 09時頃