人狼議事

213 舞鶴草の村


【人】 座敷守 亀吉


………はあ…。

[僕の右手にはあの懐かしい守り袋。気付いた時には袂に戻っていた。この不思議な現象は、鼠小僧の行動なのだろう。相変わらずよく分からない人だ。この守り袋の思い出の中の母の笑顔は壊れていない。それでいい、と思い出せた"宝物"をそっと握りしめて大切に大切に袂にしまった。
『亀吉の髪は綺麗な色やねぇ。この色なら何処からでも見つけられるから、安心やわぁ。』
母は散々な目に逢い泣き続ける僕に、綺麗な色と言ってくれた。この髪の色があればきっとどこでも母は見つけられるのだ、と子供心に少し自慢だった。


碌に周りも見ずに歩いていたら、いつの間にかあの薬師の店の前へと来ていた。これといった用もなかったが、ふと彼の盗まれたものがどうなったか気になった。…陰鬱な気分を払うかのように薬屋の戸を叩いたが、彼は居るだろうか…。]

(8) purin3 2015/01/29(Thu) 10時頃

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