― 村の中 ―
[窓の外を眺めていて、散歩にいくことを思いついた。
家族に一声かけて、外出の準備を斉えて家の外に出る。
体が丈夫ではなく病を引き込みやすいとはいえ、寝たきりではない。
ある程度の散策などの運動は勧められてもいる。
とはいえ防寒のために、コートにマフラーに手袋にイヤーマフ、コートのしたにもセーターやらなんやらで着膨れてもこもこになってはの運動ではあるが]
雪もすこし、落ち着いてきたかな……
[雪はまだまだ深いけれど、夜の間に降り積もる雪の量は減っている。
村の中を歩くには苦労はない――それは、この村で生まれ育っているから、というのもあるかもしれないけれど。
顔見知りの村人たちが、「体弱いんだから凍えきる前に散歩を終わらせな」というような声をかけていくのに苦笑を浮かべて頷きを返しながら、散歩を続けている]
(6) 2012/03/22(Thu) 18時半頃