街の人は人狼人狼って騒いでいるけど、私は信じていないわ。
その例の遺体も見てないし。
こんな大きな街ほど猟奇殺人ってのは起こりやすいわ。
そんな大問題、果たして"向こうの人"に出来るかしら?
[じいっと見据えるようにメアリーの瞳を見つめる。
ばっさりと言い切るフランシスカの言葉に、躊躇いや不安の色が混じる。
きっと今までこんな目にあった事がないのだろう]
私が言えたことじゃないけど、流れ者か、そうでなきゃ"こちら側"の人の方が怪しいわ。
今日も時期に日が暮れる…
貴女可愛らしくって狙われちゃいそうだから、送っていくわ。
[すっと立ち上がると、メアリーへも促し、薄らと暗くなってきた街を女二人で歩く。
なるべく大通りを通ったが、こうなると誰もかしこも怪しく見えて、気丈には振る舞ったが内心不安であった]
それじゃあメアリー、気をつけてね。おやすみなさい。
(6) 2014/07/11(Fri) 11時半頃