[組み敷いた下からはどんな反応が返るだろう。
上がる悲鳴がやめろと懇願するものになったならさらに愉しそうに、
まだ抵抗をするようなら見せる表情に嗜虐心を露にして…
命を諦めた素振りを見て取ったなら、簡単には殺してあげないと嗤う]
アンタがアタシをハズレと見た―のは、本当は当たってるのかもしれないわね
ハズレのアタシは、アタリとは違うの。
だって"殺す"なんてつまらないじゃない?
死の先には、何も残らないのよ。
それが新たな始まりだって言ってる"声"も聞こえるけど、
アタシはそこまで悠長じゃない。
今ある命をどうやって愉しむかを考えた方が、手っ取り早いじゃない?
[気づけば辺り一面の血溜り。そこに自分の血も相当混ざっている。
憑りつかれたように語る言葉は朦朧とした相手に届いていたのか否か。
気づけば辛うじて繋がる命、それはもう虫の息で―]
(3) 2010/11/02(Tue) 13時頃