─ 回想・職員室 ─
[飽戸が戻る前に外を通る教師から説教を食らわないかと待つ間内心びくびくし、それを紛らわせるために仁科に何度も話し掛ける。
素っ気ない態度だろうといてくれるだけで有り難かったが、徐々に苛立つ雰囲気>>0:193に密かに首を傾げていた。
自分と同じプリントを手渡された仁科が呟いた言葉に、]
なにって、注意事項の書かれたプリントだろう。
[茅葺らしからぬ文字装飾はあるが、と一番重大な疑問点を見逃す。
だからか、仁科が押し殺し切れなかった笑い>>0:195に目を見開き、一体何が起こっているのか分からずただただ茫然としていた。
肩を叩かれて正気に返る。涙を浮かべ、鈴が鳴るような笑い声を響かせる仁科の肩を手の甲で押し、落ち着けと背中を摩ってやる。
珍しい物が見れた、と天体観測開始前から良い気分だった。*]
(2) 2014/10/02(Thu) 00時半頃