分かりたくも、ねぇよ………
[>>+171 官能的な声で、旧友は自分の事を可愛いと云う。
蜘蛛のように絡め取られた身体で、己は逃れる事も出来ず、ただ、その腕のなかで啼くだけ。
逃れられぬ快楽の網に囚われ、蝕すされるのを待つ、蜉蝣。
彼に開かれた自分の足が、不格好に投げ出されている。
>>+172 我慢できる?との問いには、弱弱しげにひとつ頷く。
我慢しなければならない。
犯される事を望み、そしてついに長年の欲が満たされようとしているのだから。この歎きすら、幸せ。
それでも、旧友は己の苦衷を取り除こうとしてくれて。
肩口や鎖骨や、陰茎への愛撫は。快楽というよりも、癒しに近く。
労わってくれる事への、喜びに震える。瞬きをすれば、雫が零れる。
そうして友人に、己を攪拌されていくうちに。
悦楽に辿り着く。>>+170]
(+176) 2014/12/13(Sat) 12時半頃