―誰かの夢《きおく》の後―[待ち人が去った後、赤と黒の男はやはりその場に居た。刻は流れ其処に浮かぶのは銀色の月、煌き落ちるのは誰かの涙にも似た雨の雫。男は雨の中赤い果実を宙に投げてはキャッチしそれを繰り返す。その果実は丸くはなく、半分に欠けたものだった。]『―――…、――――――。』[赤と黒の男は一人呟く。何時か誰かに告げた言葉。赤い果実は男の手を離れて宙を舞う。空に昇る果実は月の光を受け取り陽《ヒ》のように輝きを帯び、果実より滴る雨露がきらきらと七色の流星となって瞬く。――…其れらはまるで、此の先の世界を導く標のよう。生まれる光達に目を伏せ短く祈り、再び男が目を開いた時。赤い果実は宙にも地にもなく、男の手の中からも消えていた。其れを見届けると満足げに瞳を細め、その場を離れ歩き出す。]
(+22) 2011/06/18(Sat) 11時頃
sol・la
ななころび
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