そう。それの事。
でも、気に入ってもらえるかどうか、分からないわ。
[見上げる視線と、二度目の口付け>>+15に、ほんの少しの不安を塗り潰す為、ジャニスは楽しげに目を細めた。
そうして、ちゃりと小さく金属が擦れ合う音をたてながら、首にかけた鎖を引き出す。そうして背中側にある留め具を外せば、てのひらに蜘蛛と蝶との時計>>3:337を落とした。
鎖を掴み、彼の眼前にそれを掲げる様にして。小さく小さく、首を傾げてみせる。気に入ってもらえるかしら?なんて。そんな不安を、無意識の内に滲ませながら]
蜘蛛と、蝶の時計。
多アナタが集めているのは、もっと上等な物だと思うんだけど――、
[自信無さげに言葉を落とし、彼が屈んだままでいてくれたのなら、時計から伸びる鎖をそっとその首に回しただろう。嫌がられなければ、留め具をはめてみせて。腕はそのままに、彼の瞳を覗き込む様にする。
彼の首から伸びるそれは、やっぱり、似合っているとは言い難かった]
(+17) 2014/10/10(Fri) 09時頃