……っ、
[掴まれた手を離されれば、咄嗟に再びその体を押しのけ様とするけれど。彼に抉られた傷口に触れられ、思わず体が竦む。
そのすぐ後に、危害を加えられるのが嫌いだという彼の言葉を思い出し、身動きすらも封じられてしまった。
自分が今どんな表情をしているのか、それすらも分からない。気丈な風を装えているのか。……それとも、怯えに歪んでいるのか。焦がれた筈のそれが、今は酷く煩わしい]
[擬似的な口付け>>4:50と共に耳に入った言葉に瞳を揺らして。けれど我に返れば、すぐにその体を引き剥がした。
警戒を強めつつも、頭の何処かでは彼はただ自分をからかっているだけなのだと、そう思っていたのだけど。……流石に此処までくると笑えない]
――あんたに、
[意識して静かな口調で言葉を返す]
手篭めにされるくらいなら……舌を噛んで死んでやる。
[薄く笑みすら浮かべて、そう言い切る。
明確にどちらを選んだわけではないけれど、こう言っただけでディーンの意図は通じるだろう。……そもそも、やられっぱなしでいようとも思わないけれど]
(+1) 2014/07/03(Thu) 09時頃