[並べられた食事を前にはしゃぐ幼子>>3:+23をぼんやりと見る。
彼女を見ると自分の幼い頃は随分と詰まらないカキだったのだな、と痛感させられた。食事一つでこんなに喜んだ事があっただろうか。いや、無い。今も昔も変わらず、ディーンが喜ぶのは本を前にした時だけだ。
ハンバーグを頬張る彼女に、零すなよ、なんて小言を言って。返ってきた言葉にはふっと表情を和らげた]
――そう、か。
なら、良かった。
[今だってこうしていられるのだから、それは事実なのだろう。たどたどしくも懸命に此方に訴える彼女の頭を、ぽんと撫でてやる。
先程頭を撫でた時、どうやら喜んでいた様だったので、子供のあしらい方はこれで良いのだろうと思う。違くても知ったこっちゃ無いが]
お前は物の見え方がおかしいんだったか。
……今、私はどう見える?
[昔彼女に酷く怯えられた経験があったもので、何となく彼女について誰かに尋ねた事があった。その時に病状についても軽く聞き及んでいたが、果たして正しい記憶かどうか。
まあ、続けた問いの答えは、分かりきってはいたけれど]
(+0) 2014/07/01(Tue) 12時頃